観劇生活

主にストレートプレイの観劇記録。

「プレゼント・ラフター」感想

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2026/3/5(木) 17:30開場 /18:00開演

京都劇場

 

約2時間30分(休憩20分)

 

作⋯ノエル・カワード

翻訳⋯徐賀世子

演出⋯小川ゆうな

 

キャスト

稲垣吾郎/倉科カナ 黒谷友香 桑原裕子 望月歩

金子岳憲 中谷優心 白河れい/浜田信也 広岡由里子

 

ストーリー

舞台は高級アパートメントの一室。実力とカリスマ性を備え、誰からも好かれるスター俳優ギャリー。だが彼は人気俳優ならではの孤独感と老いへの恐れを抱え、私生活でも演技をしてしまう。まもなく海外ツアーへ出発する彼の元を次から次へと個性的な面々が訪ねてきて、騒動を巻き起こし⋯。

(引用https://stage.parco.jp/program/presentlaughter/

 

 

登場人物まとめ

ギャリー(稲垣吾郎): モテすぎるスター。孤独。

リズ(倉科カナ):ギャリーの元妻。劇作家。

ジョアンナ(黒谷友香): 妖艶な肉食系。実はギャリーを狙っている。

モニカ(桑原裕子): 信頼できる秘書。唯一の常識人(?)

ローランド(望月歩):脚本家志望。ちょっとクレイジーな青年。

ヘンリー(金子岳憲):プロデューサー。ジョアンナの夫。

フレッド(中谷優心):付き人兼使用人。

ダフネ(白河れい):ギャリーの大ファン。

モリス(浜田信也): 演出家兼マネージャー。実はジョアンナと不倫中。

ミス・エリクソン:(広岡由里子):家政婦。ヘビースモーカー。

 

 

あらすじ

スター俳優のギャリーはとにかくモテる。

言い寄られると断れず、自身のファンであるダフネと関係を持ってしまう。しかも見栄を張って年齢を10歳以上サバ読み。

脚本家志望の若い男性、ローランドが訪ねてくる。彼の戯曲を酷評したにも関わらずなぜかギャリー熱狂的なファンになり、何度も自宅に押しかけてくるように。

夜になると、ジョアンナが部屋の鍵を忘れてしまったので泊めてほしいと訪ねてくる。断ろうとするギャリーだったが、ヘンリーと結婚したのはギャリーに近づくためで、ずっとギャリーのことが好きだったと迫られ一夜を共にしてしまう。

今度はジョアンナと連絡がつかなくなり、心配のあまりいてもたってもいられなくなったモリスがやってくる。モリスからジョアンナと不倫関係にあることを打ち明けられるが、その時ゲストルームにはジョアンナが。リズの機転で何とか誤魔化すことに成功する。

しかしヘンリーとモリスにジョアンナと関係を持ったことががバレてしまい…

 

 

舞台セット

ギャリーの部屋が舞台のワンシチュエーション。

部屋の中央に回転する大きな円形のソファー。その他にバランスボール、女性が脱ぎ捨てたキャミソールやパンプスなどが散らばっている。

スターの大豪邸らしいカラフルな部屋。

舞台奥に2階の寝室に続く階段があり、上手にオフィス、下手にはゲストルーム。

オフィスとゲストルームは扉があるだけで、部屋の中までは見えない。

 

 

感想

周囲の人間はギャリーがきっかけで自身のキャリアをスタートさせており、彼の活躍のおかげで食わせてもらっている。

しかしギャリーは歳を重ねて容姿の衰えも気になり始めた様子。

容姿を売りにした役だけでなく新しい役にも挑戦したいが、彼らが持ってくるのはパブリックイメージにあったものばかり。路線変更して失敗したら食い扶持を失ってしまうという心配もあるのだろう。

恋愛絡みのドタバタコメディかと思っていたが、お金が絡んだ大人の事情もあるようで面白かった。

 

 

キャストごとの感想

●浜田信也(モリス)

登場した瞬間スタイル良すぎて思わずかっこいい…と心のなかで呟いてしまった。

イキウメではクールな役が多いが、がっつりコメディということでかなり振り切った演技で新鮮だった。

不倫関係にあるジョアンナと連絡がつかなくなりテディベアを抱えて大号泣したかと思えば、くねくねしながら甘えた声で電話。

ヘンリーに不倫がバレてすっとぼける顔も最高でした。

自分も不倫していることを隠して「偽善者!偽善者!」とギャリーを責めたてる。

 

●黒谷友香(ジョアンナ)

男性には魅力的に見えるが女性からは好かれない、これでもかというほど"女らしさ"全開な女性。

黒谷さんに肉食系のイメージがなく、登場した時誰だか分からなかった。とってもセクシーだが全然下品な感じはしない。

男性を誘惑するのはお手のものという雰囲気だが、ギャリーの部屋に泊まる口実が「自宅の鍵を忘れた」。これまでの女性たちと同じ手口なのが可愛い。

 

●桑原裕子(モニカ)

ギャリーと恋愛関係にならず、人間としてお互いに信頼し合っている。

動きもセリフもキレがあってツッコミ役としてテンポよく話を進めてくれていた。

ギャリーが一夜を共にした相手がジョアンナだと気づいて、手紙をぶちまけながら転ぶシーンではこの日一番の爆笑をかっさらっていた。

 

「帰ってきた冒険者たち ~闇に落ちたカナガワを救え!~」感想

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2026/2/21(土) 16:00開場/16:30開演

KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオ

 

1時間45分(休憩なし)

 

作⋯長塚圭史

演出⋯大澤遊

音楽・演奏⋯角銅真実

 

キャスト

柄本時生 菅原永二 佐々木春香 長塚圭史 成河

 

ストーリー

かつて天竺を目指したあの冒険者たちが、再び帰ってくる!

とある事情からアイデンティティ崩壊の危機を迎えた神奈川県。

相模の国にそびえる「ニュー国分寺七重塔」が灼熱を放ち、県内全域が干上がる大ピンチ。

塔を支配するのは、闇に落ちたカナガワ県と謎の女。

捕らわれた三蔵法師と猪八戒を救うため、孫悟空は沙悟浄、玉龍と共に立ち上がる。

県内の神々や関係者の力を借り、果たして神奈川に平穏を取り戻せるのか?!

(引用 https://www.kaat.jp/d/boken2026

 

 

舞台セット

「冒険者たち」と同じセットを使用しているが、楽器の配置がやや異なっていた。

 

感想

マチネの「冒険者たち」に続いて、同日のソワレで観劇。
アナログな演出は変わらないが、突然人形劇が始まるなどなかなかカオスな展開だった。

 

 

成河さんが大活躍していた。

今回はベースを演奏。あの方は何でもできるんですね。凄すぎる。

悟空の如意棒を振り回すときは本当に重そうに見えた。

 

 

柄本時生さん演じる十一面観音菩薩は登場だけで笑いを取っていた。

表情が絶妙で声がちっちゃい(笑)

キャリーバックの持ち手に光背がついていて、移動する際は一緒に持っていく。

 

 

「冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~」(再演)感想|神奈川県の知識ゼロでも楽しめる!

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2026/2/21(土) 11:30開場/12:00開演

KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオ

 

1時間40分(休憩なし)

 

上演台本・演出⋯長塚圭史(原作:呉承恩「西遊記」) 

共同演出⋯大澤遊

音楽・演奏⋯角銅真実

 

キャスト

柄本時生 菅原永二 佐々木春香 長塚圭史 成河

 

ストーリー

天竺はどっちだ!?猪八戒はどこへ!?

天竺を目指す道中、時空を超えてなぜか神奈川の国に迷い込んでしまった三蔵法師の一行が、

神奈川各地の伝説や昔話、はたまた現代をも旅する冒険物語。

三蔵法師とお供の孫悟空、沙悟浄たちは西も東もわからず迷い続け、グルメな猪八戒は気が付くといなくなり…。

次々と現れる魑魅魍魎をかわしつつ、一行は天竺に辿り着けるのか!?

(引用 https://www.kaat.jp/d/boken2026

 

 

あらすじ

天竺を目指していた三蔵法師一行はなぜか現代の神奈川に迷いこみ、はぐれてしまった。

三蔵法師が空腹で倒れそうになっているいも関わらず、弟子たちは神奈川で好き勝手に暮らしている。

猪八戒は食欲に負けて生臭を食べあさり、玉龍は龍に戻って空腹のあまり人間を食べてしまう。

沙悟浄はUberで精進料理の配達をしており、しかも子持ちの女性と同棲中。

悟空は横須賀でスカジャンの刺繍の修行をしていた。

 

道中、影取池に住む「おはん」という蛇に影を食べられてしまった三蔵法師。四十九日が過ぎる前に影を取り戻さなければ三蔵法師は死んでしまう。お師匠様を救うため、市杵島姫の助けを得ながら弟子たちは奮闘する。

 

 

舞台セット

中央に大きな木箱。

上手にティンパニ、バスドラなどたくさんの打楽器。下手にマリンバやギター。

 

 

感想

カナガワ・ツアー・プロジェクトの第3弾。

神奈川県とは縁もゆかりも無いですが観てきました。

パンフレットに用語解説が載っているため、神奈川県についての知識がなくても楽しめる!

 

手作り感が溢れていて、キャストやスタッフがそれを楽しんでいるのが伝わってきた。

黒衣が蝶を操ったり、全然リアルじゃないヘビのおもちゃを使ったり、あえてアナログな演出をしていてこれぞ演劇という感じ。

 

長塚さんが「自分たちでも作れるんじゃないかと思わせたい」とおっしゃっていたと成河さんのインタビューにあったが、まさにその通りの作品だった。

演劇って敷居が高いものではなくて自由で楽しいんだと素直に思わせてくれる。

もちろんそれでいてチープにならないのはプロのなせる技。

 

 

実在する人物がモデルのキャラクター、菅原永二演じる白輪園長

たくさんのキャラクターが登場したが一番のお気に入りは菅原さんが演じる白輪園長。

静岡県にあるiZooの園長で、2021年にアパートから脱走したアミメニシキヘビの捕獲に貢献した実在の方。

劇中では竜でも河童でもなんでも捕まえちゃう爬虫類オタク。

 

 

***

 

 

帰りの新幹線で食べた崎陽軒のシウマイ弁当の蓋にご飯粒がびっしりと貼り付いていた。

気づいていないだけでどこにでも神様(仏様だったかも)が宿っているという道祖神のセリフを思い出し、この一粒一粒にも神様が宿っているんだと思いいつもより丁寧につまんで食べた。

 

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春節の時期ということでアトリウムにランタンが飾ってありました。

2025年 観劇まとめ

2025年 個人的ベスト3

🥇1位 「ヴォイツェック」

🥈2位 イキウメ「ずれる」

🥉3位 「最後のドン・キホーテ

 

「ヴォイツェック」

完全に浜田さん目当てで観に行ったが、いい意味で予想を裏切る良作だった。

全体としてとても暗く、感情移入できる登場人物も居ないはずなのに思いがけず引き込まれた。

観劇後もふとした瞬間に思い出す、余韻のある作品。

 

イキウメ「ずれる」

これを最後に劇団公演は不定期になるとお知らせがあり、感傷的な気分で観に行った。

最近のイキウメにしては珍しく時間の流れが一方向で劇中劇もないが、劇団員の作る空気感が最高だった。

 

「最後のドン・キホーテ

キャプテン・アメイジングとかなり迷ったが僅差でこちらがランクイン。

会場全体でクリンクルを応援する一体感が味わえた。

 

 

総観劇数

合計14公演 (うち配信2公演)

 

今年を振り返ると、年末にかけてだんだんとエンジンがかかって観劇回数が増えていた。

それに同じ作品を何度も観ている。

 

5月

🥈イキウメ「ずれる」① シアタートラム

 

6月

・「マクベス」① 刈谷市総合文化センター アイリス

 

・イキウメ「ずれる」② ABCホール

 

7月

・「マクベス」② 配信

 

8月

・「キャプテン・アメイジング」 春日井市東部市民センター

 

9月

・イキウメ「ずれる」③ 配信

 

10月

🥇「ヴォイツェック」① 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

 

11月

・「ヴォイツェック」② 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

 

🥉「最後のドン・キホーテ」 skyシアターMBS

 

・EPOC MAN「我ら宇宙の塵」 扇町ミュージアムキューブ CUBE01

 

12月

・大パルコ人5「雨の傍聴席、女は裸足…」 skyシアターMBS

 

・『金輪町Logbook』発売記念イベント イキウメの金輪町朗読会①

 すみだパークギャラリーささや

 

・『金輪町Logbook』発売記念イベント イキウメの金輪町朗読会②

 すみだパークギャラリーささや

 

・「狩場の悲劇」穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

 

二兎社「狩場の悲劇」感想

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2025/12/21(日) 12:30開場/13:00開演

 

穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

 

2時間45分(休憩15分)

 

原作⋯アントン・チェーホフ

脚色・演出⋯永井愛

 

キャスト

溝端淳平 原田樹里/川添野愛 玉置玲央 亀田佳明 大西礼芳 加治将樹 岡田地平 ホリユウキ 水野あや 石井愃一 佐藤誓

門脇麦さんか体調不良のため降板。豊橋公演では川添野愛さんが代役を務める)

 

ストーリー

1880年のロシア。モスクワのある新聞社に、セルゲイという元予審判事が「狩場の悲劇」という自作の小説を持ち込む。それは、彼が実人生で遭遇した殺人事件を題材にしたもので、オーレニカという森番の娘とセルゲイ、知人の伯爵、伯爵邸の管理人が四つ巴に絡んだ愛憎劇。

小説を編集長に預けたセルゲイは、掲載の可否を聞くため、三か月後にまた現れた。「僕の小説には、どんな判決が下されましたか?」 

まだ読んでいないと追い返そうとする編集長。だがセルゲイは勝手に小説を語り始めてしまい―――真夜中の編集室で「狩場の悲劇」が展開される。

(引用 https://nitosha.com/nitosha49/)

 

 

 

舞台セット

編集長室が舞台になっている。上手に編集長のデスクがあり、背後に本棚。下手には小さなデスクとベンチ。

舞台の後方は3,4段の階段で少し高くなっている。一番奥はスクリーンになっており、白樺の森の映像が映し出される。

 

 

感想(⚠️ネタバレあり)

ネタバレしているので、観劇予定の方はご注意ください。

 

 

ロシア文学には苦手意識があるのでちゃんと楽しめるのか不安だったが、ユーモア満載でまるで喜劇。

 

編集長室にやってきたセルゲイが自身が書いた小説の内容を実際に演じ始め、編集長もその劇中劇に巻き込まれてゆくストーリー。

編集長が時折観客と同じ目線で劇中劇にツッコミを入れてくれるので入れ子構造であることを思い出させてくれるし、このツッコミがおもしろい。

(原作では始めと終わりにしか編集長は登場しないらしい)

 

まず、ミステリーなのになかなか事件が起きない。

セルゲイ、伯爵、ウルベーニンがオーレニカを巡って繰り広げる愛憎劇がメイン。

 

オーレニカは伯爵邸の森番の娘。

精神を病んだ父親と同居しており、美しいドレスを着て雷に打たれて死んでしまいたいという希死念慮に取り憑かれている。

とにかく今の暮らしから抜け出したいとの思いから衝動的に年の離れた管理人、ウルベーニンからのプロポーズを受け入れる。

しかし結婚式直前に逃げ出し、セルゲイと関係を持ってしまう。そしてウルベーニンと結婚後も不倫関係を続ける。

さらには伯爵にも接近。ドレスをおねだりしたり、伯爵の乳母に高圧的な態度をとるなど、わがまま放題。

森に咲く花のように可憐だった少女が悪魔のように変わってしまう。

セルゲイの台詞にあったように、ナメられないように虚勢を張っていた部分もあるのだと思う。

 

もともと門脇麦さんが演じる予定の役だったが、これはたしかに門脇さんだな、と思った。

 

女性は人生の選択肢がほとんどなかった時代だろうから、結婚を利用してのし上がろうとするのは自然な発想。

幸せになりたい、地位が欲しい、お金が欲しいと欲望のまま、打算的に生きる様はいっそ清々しいがあまりに自分勝手で同情はできない…。

 

 

一方、セルゲイは予審判事という立場にありながら泥酔して伯爵とバカ騒ぎするダメ男。

ナージェニカに結婚をほのめかしておきながら、彼女の父に「花婿さん」と呼ばれたことに激怒して、一切会いにいかなくなってしまう。ナージェニカを避け続けはっきりとしない態度のまま、今度はオーレニカに夢中になってしまう倫理観のなさ。

しかしイケメンで知的でモテる。溝端淳平が演じているからそりゃモテるよな、という妙な納得感。

 

伯爵は女好きで酒がやめられない、とにかくだらしない男だが人たらしでどこか憎めない。演じている玉置さんの人柄もあるのだろうか。

思ったことが全て口に出てしまうが悪気はなく、純粋な子供のよう。

 

 

劇中劇が終わると、編集長が実は狩場の悲劇を全て読んでいたと明かす。そして事件の真犯人は小説の作者で主人公であるセルゲイ自身ではないかと問い詰める。

セルゲイが罪を認め、ここで物語が終わるのかと思いきや最後に編集長こそが本当の作者であるチェーホフだったことが判明するどんでん返し。

登場人物たちから、小説のアラを自ら指摘するのはズルい、私たちのことが恥ずかしいの?と文句を言われるチェーホフ

3重構造になっていたことにびっくりのラストだった。

『金輪町Logbook』発売記念イベント イキウメの金輪町朗読会レポ その②

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2025/12/4(日) 16:30開場/17:00開演

すみだパーク ギャラリーささや

 

上演時間

約2時間

 

出演

前川知大 浜田信也 安井順平 盛隆二 森下創 大窪人衛

 

※13時の回と同じ部分は省略しています。詳細はレポその①をご覧ください。

 

レポ

開演前お手洗いに行くと、またしても人衛さんに遭遇。

 

昼と反対側の創さんの真横を確保。

安井さんが金輪町マップについて話しているとき、ログブックの地図のページを開いて客席に見せてくれる創さん。しっかり目線を合わせてくれて、かわいすぎる。

 

浜田さんは右手薬指に絆創膏貼っていた。

 

人衛さん台詞を話すとき耳が動くんですね。

 

前川さんが悠里について話すとき13時回では「キャンプ場で会った」といっていたが、今回は「一緒にキャンプ行きましたよね。」と言っていた。

 

 

●聖地Xのリーディング

浜田さんは今回は前川さんの登場に笑いを我慢していたが、「かっこいいもんね髪型」で耐えきれず爆笑。

 

 

●語る室のリーディング

リーディング終了後、最後リーディングの声量じゃなかったな、と安井さん。

リーディングにしては動きすぎてる。稽古2日目みたい、と前川さん。

 

 

途中、全員で水を飲もうとすると盛さんの水がない。人衛さんが間違えて盛さんの水を飲んでいた。平謝りする人衛さん。

「(ペットボトルの蓋に書いてある)モリがヒトエに見えたんです」と謎の言い訳をして、そんな訳あるか!と安井さんに突っ込まれる。

劇団員のわちゃわちゃが見れて嬉しい。

罰として一番高い椅子でやりなさい、と真ん中の椅子に人衛さんを座らせる安井さん。

終演後ペットボトルを見てみるとキャップにしっかりモリと書いてあった(笑)

 

 

●外の道1(コロナで上演できなかったバージョン)のリーディング

時間に余裕があるとのことで初見でリーディング。

上演した外の道は外の道2と呼んでいるらしい。

盛さん思ったより椅子が低く座り損ねそうになっていた。

リーディング終了後、こんな感じだったね〜!と楽しそうな浜田さん。

前「 お客さんの前でやれて成仏できました。」

 

 

ログブックは実際に図書館に置かれることで完成するそう。待ち遠しい。

 

最後に創さんから欲望という名の電車の宣伝。真面目に話す創さんだが、

安「創くんは何の役なの?電車の役?」

盛「欲望か電車どっち?」といじられる。

 

紀伊國屋演劇賞個人賞受賞をお祝いされ、ずれると最後のドン・キホーテ、どちらも強度の強い作品だった。タイミングですから、と謙遜する安井さん。

 

『金輪町Logbook』発売記念イベント イキウメの金輪町朗読会レポ その①

 

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2025/12/4(日) 12:30開場/13:00開演

すみだパーク ギャラリーささや

 

上演時間

約2時間

 

出演

前川知大 浜田信也 安井順平 盛隆二 森下創 大窪人衛

 

詳細

12月11日(木)に前川知大の小説『金輪町Logbook』が発売されます。これを記念して朗読会を開催します。金輪町はイキウメ・前川作品に度々登場する奇妙な地方都市。この度はヤングアダルト小説として、金輪町の不思議が描かれます。

『金輪町Logbook』の朗読や、イキウメ作品の中から金輪町にかかわるシーンを抜粋し、俳優たちによるリーディング&トークを企画しています。

(引用 https://livepocket.jp/e/konrinlogbook)

 

 

 

舞台セット

会場の中央にパレットを並べた長方形の舞台。

中心に小さな机がある。机の上にログブック、机の下には台本、床に水のペットボトルが置かれている。台本の表紙は金輪町マップ。

両端に3つずつ種類がバラバラ、高さもまちまちなスツールが置かれている。始めは下の図のように着席。

客席の最前列はパイプ椅子のためお尻が痛かった。

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劇団員の服装

前川さん⋯ジーンズジャケット、黒パンツ、

浜田さん⋯黒のワッフル生地のトップス、中に黒のタートルネック

安井さん⋯紺のジャケット、黒パンツ、ドラム柄の赤い靴下

盛さん⋯グレーのスウェット、ジーンズ

森下さん⋯赤ニット、ジーンズ、赤とグレーのチェック柄マフラー

大窪さん⋯青のグラデーションニット、黒パンツ

 

レポ

開演前にお手洗いから帰る途中、会場の外で人衛さんとすれ違う。

突然の遭遇に驚き声もかけられず、思わず会釈。人衛さんも返してくれてペコペコし合う。年上だけどかわいい。

 

舞台との距離の近さに開演前からドキドキする。

盛さんが先陣を切って入場。ひとりずつ舞台上に上がると、机の上のログブックを手に取り椅子に腰掛けて読み始める。脚を組んで本を読む浜田さんが、関数ドミノを思わせる美しさ。

自分の目の前には安井さんが着席。劇団員5人に続いて、前川さんが登場。

 

リーディングとトークは分けてやるのかと思っていたが、リーディングの途中にトークを挟みつつ進行していく。

 

●ログブックのリーディング

はじめに⋯前川さん

1.はじめまして、コンリンタウン⋯人衛さん

2.自己紹介、あるいはステートメントのようなもの⋯浜田さん

3.バグ、神様の呼びかけ⋯盛さん

4.移住、東京都品川区から金輪町へ⋯人衛さん

 

舞台上を歩き回りながらリーディングしていく。立ち稽古のよう。

浜田さん「さて、どこから始めようか。」と客席に目をやりながらの台詞がかっこいい。

 

ログブックのはじめに、は前川さんの言葉なので、前川さんが朗読した。

普段舞台は同世代に向けて作っているが、今回の本は若い世代に向けて作りたいという思いがあって、ヤングアダルトの形式にしたそう。

安井さんがウィキペディアがのっているんですよ、と金輪町の"マチペディア"ページを開く。

安「(金輪町の位置が)北関東って書いてありますけど、四国の時もありませんでした?」

前「本当は北関東、ほとんど東北。同年代の川端ヨウさんという作家さんがいて、その旦那さんが金輪町出身で川端さんは金輪町に引っ越した。土砂災害で連絡が取れなくなったのを心配して、ボランティアとして金輪町に入った。そこで図書館に配属されて本の仕分けをしているときにログブックを見つけたんです。」

安「っていう設定ですよね?」

前「いや、"見つけた"んです。それを僕は編集しただけです。」

前川さんが小説の設定のことを現実のようにマジトーンで話すため困惑する安井さんと客席。他の劇団員はうんうん、と前川さんに同調する。

前川さんが完全にヤバい人の目で怖かった。俳優部顔負けの演技力。

 

川端悠里は終わりのないの主人公と同じ名前。同一人物ではないが、根底に流れるものは同じ。

前「我々は悠里にキャンプ場で会いましたよね。」

安「いや、"会った"って…」

 

●終わりのないのリーディング

・悠里が子供の頃に溺れたことを話すシーン

劇団員5人に加え、ひらめきの声で前川さんもリーディングに参加。

 

●聖地Xのリーディング

・江口と島がニュルブルクが建つ土地の因縁について話すシーン

⋯盛さん、創さん、人衛さん

 

・大河原が引っ越しの挨拶で山田家を訪ねてくるシーン

⋯安井さん、浜田さん、前川さん、盛さん

大河原役を前川さんが演じる。前川さんが台詞を読む前から笑いをこらえきれずニヤニヤしている浜田さん。

前「床屋は行かないかな」「美容室なんで」

安「かっこいいもんね髪型」

のやりとりで客席爆笑。スキンヘッドの前川さんがこのセリフは絶対狙ってる。

ゆかりちゃん役がまさかの盛さんで、これも会場から笑いが起きる。

 

●語る室のリーディング

霊媒師が交番で失踪事件について尋ねるシーン

⋯安井さん、創さん、盛さん

 

 

前川さんが劇団員に感想を求めると人衛さんが質問いいですか?と挙手し「前川さんも呼びかけの経験はありますか?」

ひらめきのように聞こえることはなかったが、呼びかけのように見えてしまうことはあったらしい。

 

人衛さんの茶碗蒸しのイントネーションが気になる安井さん。ちゃわ↑んむしじゃなくてちゃわ→んむしでしょ?と客席に問いかける。バッチリ目が合いました。(わたしもちゃわ→んむし派です)

ちゃわ↑んむしは何かの虫みたい、と安井さん。結局茶碗蒸しを連呼しすぎてどっちが正しいかわからなくなっていた。

 

●ログブックのリーディング

5.転校初日⋯人衛さん

6.クラスメイトと自己紹介⋯浜田さん

7.うわさ話と友達⋯人衛さん(悠里)、盛さん(島)、浜田さん(語り)

 

 

聖地xはまたやりたいそう。

浜田さんはドッペルゲンガーで3役演じるため着替えが大変だった。 腰の両側にホックが付いていて、それを外すと一気に取れるズボンを履いており、裏に行くと衣装さんに引き剥がされていたとのこと。

シュークリームや、3人目の滋が出てくるとき客席がどよめくのが嬉しかった、と盛さん。

創さんは島役は苦労したからやりたくないらしい。

輝夫は30代の役だから良かったが、今やるとアラフィフで引きこもってるのは社会問題になってしまう、と前川さん。

 

●表と裏と、その向こうのリーディング

・コンビニ ユリゼンの裏稼業の話。

⋯安井さん、盛さん

時間に余裕があるとのことで追加でリーディング。練習なしのぶっつけ本番だが、息ぴったり。

 

安井さんが真ん中の一番高い椅子に座る前川さんをみて「真ん中に座ってる人が一番偉そう。下僕の気分です。」

 

安井さんは初めての演劇出演、散歩する侵略者のときは緊張しすぎて見えないくらいがちょうどいい、とメガネを外して演っていたが、暗転のとき何も見えなくなってパニックになっていたらしい。今でも暗転は苦手だそう。

 

劇団公演をお休みするだけで活動休止ではない。来年もリーディングやりたいとのこと。

イキウメの規模だと劇場は2年先を押さえるそう。

少なくとも2年はないということか⋯。

 

今回のリーディングは昨日リハーサルしたのみ。稽古初日や演劇が出来上がっていく過程を観てもらうのもいいのではないかと話していたらしい。

稽古の中にも面白い瞬間がたくさんあると盛さん。

 

***

 

想像以上の距離の近さで、贅沢な時間だった。歩く、本を手に取るというちょっとした動作でも役者の身体の使い方の凄さがわかる。また、イキウメの皆さんいい声してるな〜と改めて実感。

聖地XはDVDでしか観たことがないが、大好きな作品なので目の前でリーディングしてもらえて感動。終わりのないと語る室はDVDは持っているがまだ観れていないので早く観たい。